地球上には、80〜120万種の動物、24万2千種の植物が存在します。
現在、5千種以上の動物、3万3千種以上の植物に、絶滅の恐れがあると言われています。
これまでの絶滅は気候変動などで環境に適応できなくなった生きものたちが、淘汰される自然現象でした。
しかし今では、狩猟や乱獲、開発や伐採による生息地の破壊など、
人間の行為やそれらによって引き起こされる様々な環境問題によって、
生きものたちを絶滅へと追い込んでいるのです。
私たちは有害な物質に囲まれて生活しています。
有害な物質は便利である半面、強い毒性を持つものもあります。便利で快適なモノに溢れた毎日の生活の中で、知らぬ間に極々微量の有害な物質が、様々な形で人体に入り込んで、大切なホルモン作用をかく乱していくのです。
これは環境ホルモンと言って、人類に限らず地球上の生きものたちの存続の危機を招いていると言われているのです。
地球上のすべての生物は、お互いにバランスを取りながら共生共存しているのです。何十億年もかけて作られたこのバランスは、複雑で精巧なシステムから、いくつかの構成要素が抜け落ちてしまえば、システム全体が歪んでしまうのです。
すなわち、生きものが絶滅するということは、自然のバランスが崩れ、生態系を壊してしまうことなのです。生きものの仲間である私たちも例外ではないのです。
森林は、私たち地球上の生物が住んでいくために、必要不可欠な酸素や水を供給し、食物を作るための豊かな土壌を与え、まさに自然界の循環を支えてくれています。例えば、イナゴを食べていた食虫類がいなくなると、イナゴが大発生し、周囲の森林や草原を丸裸にしてしまい、森林や草原では生きていた生物が絶滅してしまうのです。つまり、多様な状況の中でしか生物は生きられないのです。人間も例外ではありません。
生きものをここまで追いつめたのは、人間なのです。そして、その影響はすでに人間自身に跳ね返って来ているのです。バランスのとれた自然界の循環を取り戻し、生態系を守り繋いでいきましょう!
外来種といって、人間の手によって移動させられた動物たちは、本来生活していなかった場所で生活を強いられるため、元々でいた動物たちへ良くない影響を与えてしまっている。
クマやイノシシ、シカやサルなどが、人里に現れては田畑を荒らし食料を奪ったり、人を襲ったりすることが頻繁に聞かれるようになりました。本来、人間とは一線を画し、人間が踏み込んではいけない動物たちの住処へ、土地開発などで踏み込んでしまった影響が及んでいるのです。動物たちの食物を奪い、居場所を奪ってしまったのは、私たち人間なのです。
クラゲが好物なウミガメは、人間が捨てたゴミ(ビニール袋やプラスチック)をクラゲと間違えて食べてしまう。その結果、ウミガメは命を落としてしまうのです。ゴミが動物たちに与えている影響も大きいのです。