家庭からの生活排水が、水質汚染の原因となっていると言われています。
私たちは、汚染された魚を食べて、汚染物質をも一緒に身体に取り込んでいるのです。
私たちは、毎日野菜や果物を食べて いますが、生産する過程で使用された農薬や除草剤も同時に摂取しているのです。
1995年現在、日本で使用されている農薬は、耕地面積1ha当たり14.3kg、収穫量当たりは1t当たり4.5kgとなっており、共に世界一の数値となっています。
医薬と同様、農薬も薬という名が付いているので、私たちはつい何か特別な物のように感じがちですが、農薬のほとんどは石油から作られる強烈な毒性を持った化学物質であるという真実を忘れないようにしましょう。
健康で豊かな土からは健全な作物が穫れ、虫害もほとんどありません。化学肥料で土を痩せた酸性土壌にしてしまうので、不健全な作物ができ虫害が出るのです。
土を考えず、起こってきた虫害ばかりを見て農薬を使用するのは、生活を改めずに医薬に頼ることと同じ過ちと言えます。
成分別に見た農薬の主な種類としては、有機塩素系、有機リン系、カーバメイト系の3種類があります。用途別には、殺菌剤95種、殺虫剤136種、除草剤106種があります。その他にも、成長調整剤(ホルモン剤)、天然物等を含めて約380種類もの登録があります(1995年現在)。
それらはめぐりめぐって、私たちの身に還ってきています。
海を、土を、空気を汚し、生きものたちを汚し、
私たち自身を汚していることになるのです。